PHP・WordPressの改ざん確認チェックリスト
脆弱性が公開されたあと、実際に攻撃が報告されると「自分のサイトは大丈夫か」を確認する必要が出てきます。たとえば2024年のCVE-2024-4577では、公開から約1か月後の7月5日にIPAが「PHPの脆弱性(CVE-2024-4577)を狙う攻撃について」を公表し、国内の組織でwebshell(サーバーを遠隔操作するための不正なプログラム)が設置された事例を報告して、ログの確認を呼びかけました。
phpcheck.jpの無料チェックでは、改ざん・侵害の有無は判定できません。判定できるのは、PHPのバージョンと既知の脆弱性への該当だけです。このページは一般的なチェックリストです。侵害が疑われる場合は、ファイルやログを消さずに、サーバー会社や専門家に相談してください。
よくある兆候
- 見覚えのないページ、または別のサイトへの転送(リダイレクト)がある
- 検索結果に、身に覚えのないタイトルや説明文が表示される
- WordPressに知らない管理者ユーザーが増えている
- 見覚えのないPHPファイルが増えている、または既存ファイルの更新日時が変わっている
- サーバー会社やセキュリティサービスから警告・通知が届いた
- サーバーの負荷や送信メールが急に増えた
ファイルとログの確認
- アクセスログ: 特定のPHPファイルへのPOSTが集中していないか、見覚えのないファイル名やパラメータへのアクセスがないかを確認します。IPAもCVE-2024-4577への攻撃についてログの確認を呼びかけました。
- 最近更新されたファイル: 公開ディレクトリで、更新日時が最近のPHPファイルや見覚えのないファイルを洗い出します。
- アップロード用フォルダ: WordPressの
wp-content/uploadsは画像などを置く場所です。PHPファイルがあれば要注意です。 - 設定ファイル:
wp-config.phpや.htaccessに覚えのない変更がないかを確認します。 - ユーザーと予約処理: WordPressの管理者ユーザー一覧、サーバーのcron設定を確認します。
サーバー会社の改ざん検知
レンタルサーバーによっては、改ざんやマルウェアを検知する機能を提供しています。たとえばエックスサーバーは「XServer サイトセキュリティ」の無料提供と、従来の「Web改ざん検知」の提供終了を告知しています。お使いのサーバー会社の機能と、届いている通知を確認してください。エックスサーバーのPHP更新について
復旧の流れ
- 証拠を保全する: ログと不審なファイルのコピーを残します。
- 影響範囲を確認する: 改ざんされたファイル、漏えいした可能性のある情報を整理します。
- パスワードを変更する: WordPressの管理者、FTP/SSH、データベース、サーバーの管理画面。
- クリーンな状態に戻す: 侵害前のバックアップから復元するか、WordPress本体・プラグイン・テーマを公式から入れ直します。
- 入口をふさぐ: PHP・WordPress・プラグインを修正済みのバージョンへ更新します。
- 必要に応じて報告する: 個人情報が関係する場合は、関係機関への報告が必要になることがあります。
相談先
- IPA 情報セキュリティ安心相談窓口: 被害や対処について相談できます。
- JPCERT/CC: インシデントの報告を受け付けています。
- 契約しているサーバー会社・保守会社: ログの提供や復旧の支援を受けられる場合があります。
再発を防ぐ
- PHPをサポート中のブランチの最新版に保つ(PHPの脆弱性一覧)
- WordPress本体・プラグイン・テーマを更新し、使っていないものは削除する(wp2shellの例)
- 管理画面のパスワードを強いものにし、二要素認証を使う
- 定期的にバックアップを取り、復元できることを確認する
よくある質問
改ざんされたかもしれないとき、最初に何をすればいいですか?
まずログやファイルを消さずに保全し、サーバー会社や保守を任せている会社に連絡してください。慌ててファイルを削除すると、原因や影響範囲が分からなくなることがあります。
古いPHPを使っていると攻撃されやすいですか?
既知の脆弱性があるバージョンのまま公開していると、その脆弱性を狙った攻撃の対象になり得ます。IPAは2024年7月、PHPの脆弱性(CVE-2024-4577)を狙う攻撃について注意を呼びかけ、ログの確認を促しました。
どこに相談できますか?
IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」、インシデントの報告はJPCERT/CCが受け付けています。契約しているサーバー会社にも連絡してください。
出典
最終確認日: 2026-10-21